住宅用太陽電池モジュール「Sシリーズ」の新製品発売について

― 360Wの高出力モデルで世界最高の変換効率22.1%を実現 ―

ニュースリリース

再生可能エネルギー

新製品・サービス

2018年3月15日

東芝エネルギーシステムズ株式会社

 当社は、住宅用太陽電池モジュールの新製品として最上位モデル「Sシリーズ」の360W注1プレミアムモデル、265Wプレミアムモデルを5月上旬からそれぞれ販売します。従来の製品群に加え、高効率かつコンパクトなモジュールのラインアップを拡充することにより、顧客ニーズの多様化に対応し、製品競争力を強化します。また、低価格帯ながら高効率を実現する250Wエクセレントモデルも同時に発売いたします。

 高出力の360Wプレミアムモデルは、高効率単結晶セルの採用により、現行Sシリーズの345Wモデルと同じ大きさで最大モジュール変換効率は世界最高注2の22.1%注3を実現しました。また、全モデルにおいて、表面から電極をなくし、全て裏面に設計する「バックコンタクト方式」を採用しているため、表面には電極やハンダ付けのないすっきりとした美しいデザインとなっています。さらに、反射による光の損失を減らす「ARコート注4(反射低減シート)」により発電効率を高めています。

 プレミアムモデルは、サイズが異なる360Wと265Wの太陽電池モジュールを組み合せることで、様々なタイプの屋根に効率よく設置できるため、台形やハーフサイズの太陽電池モジュールを使用することなく、より多くの発電を可能にします。
 新製品の製品保証期間(出力)は25年無償です。モジュール出力の下限値(公称最大出力の90%)に対して、従来は設置完了日から25年以内に80%未満になった場合に保証としていましたが、今回90%未満になった場合まで拡大しています。また、パワーコンディショナ等の構成機器の保証期間は15年間無償としています。

 当社は、「Sシリーズ」を高い変換効率を実現する最上位モデルとして位置づけ、今後も導入拡大に向けて販売を強化していきます。

注1 公称最大出力の数値は、JIS C 8918で規定するAM1.5、放射照度1,000W/㎡、モジュール温度25℃での値です。

注2 360W(SPR-X22-360)について。一般の市場に商品として流通している量産レベル(実験レベルは除く)の住宅用太陽光発電システムにおける当社調べ。2018年3月15日現在。

注3 モジュールの変換効率は(モジュール公称最大出力[W]×100)/(モジュール面積[平方メートル]×1000[W/平方メートル])の計算式から算出しています。

注4 Anti-Reflective Coated:ARコートはガラス表面の屈折率を下げ、反射損失を抑える技術の一種。

製品の特長

サイズの異なる2種類のモジュールを組み合わせて設置容量を増加

同じ横幅で奥行が異なる360Wプレミアムモデル(12×8=96セル)、265Wプレミアムモデル(12×6=72セル)の2種類を組み合せて配置することで、セル2段分のサイズを調整することができ、棟や隅棟に生じがちな空いているスペースを有効活用して設置容量を増やすことが可能です。
サイズの異なる2種類のモジュールを組み合わせて設置容量を増加

360Wプレミアムモデル、265Wプレミアムモデルでは縦置き設置が可能で、「けらば注5」に生じる余分なスペースにもモジュールを配置できます。さらに両モデルを組み合せて横幅を調整し、設置容量を一層高めます。

注5 切妻屋根や片流れ屋根で斜めになっている側の外壁から出ている部分

両モデルを組み合せて横幅を調整し、設置容量を一層高めます

360Wプレミアムモデルは最小3枚から導入可能

公称最大出力動作電圧の向上した360Wプレミアムモデルと近日発売予定の入力運転電圧範囲の向上したパワーコンディショナTPV-PCS-0400Cとの場合注6により最小3枚から最小システム構成(1.08kW)が可能、公称最大出力動作電圧の向上した265Wは最小4枚からの最小システム構成(1.06 kW)が可能です。これまで設置できるスペースが足りず導入できなかった住宅への設置の検討ができるようになりました。

注6 システム構成の最少枚数は、パワーコンディショナの種類によって異なります

公称最大出力動作電圧の向上した265Wは最小4枚からの最小システム構成(1.06 kW)が可能です。

新製品の外観、仕様、価格

外観住宅用太陽電池モジュール「SPR-X22-360」の外観
SPR-X22-360
住宅用太陽電池モジュール「SPR-X21-265」の外観
SPR-X21-265
住宅用太陽電池モジュール「SPR-E20-250」の外観
SPR-E20-250
モデル360Wプレミアムモデル265Wプレミアムモデル250Wエクセレントモデル
型式SPR-X22-360SPR-X21-265SPR-E20-250
セル種類シリコン単結晶系シリコン単結晶系シリコン単結晶系
最大モジュール変換効率22.1%21.3%20.1%
公称最大出力360W265W250W
公称最大出力動作電圧59.1V44.0V40.5V
公称最大出力動作電流6.09A6.02A6.17A
公称開放電圧69.5V51.8V48.8V
公称短絡電流6.48A6.42A6.56A
最大システム電圧1000V600V600V
外形寸法(W×H×D)1559×1046×46(mm)1559×798×46(mm)1559×798×46(mm)
質量18.6kg15.0kg15.0kg
希望小売価格262,800円(税抜)193,800円(税抜)182,500円(税抜)

ニュースリリースに掲載されている情報(製品の価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。最新のお問い合わせ先は、東芝エネルギーシステムズ株式会社に関するお問い合わせをご覧下さい。

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