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35692コラム多様化するPPAモデル
~オンサイトPPA、オフサイトPPAの違いとは~

多様化するPPAモデル
~オンサイトPPA、オフサイトPPAの違いとは~

目次

・ 太陽光発電のPPAモデルとは
・多様化するPPAモデル、「オンサイトPPA」、「オフサイトPPA」とは
・「オンサイトPPA」、「オフサイトPPA」それぞれのメリットとは

太陽光発電のPPAモデルとは

PPAモデルとは「Power Purchase Agreement(電力販売契約)」という新しいタイプの電力契約モデルです。

具体的には、太陽光発電を導入したい「事業者A(需要家)」が、自身で太陽光発電システムを購入するのではなく、第三者である「事業者B(発電事業者)」が開発・保有する太陽光発電システムから電力の提供を受ける代わりに、「事業者A(需要家)」が「事業者B(発電事業者)」に利用料を支払う仕組みです。

契約形態などにもよりますが、需要家が発電事業者に支払う利用料は、需要家が電力会社に通常支払う電気料金より安く設定されることが多いので、イニシャルコストを抑えながら再生可能エネルギーを導入できるだけでなく、固定費の削減にもつながります。

 

多様化するPPAモデル、「オンサイトPPA」、「オフサイトPPA」とは

PPAには様々な導入形式があり、目的に応じて手法も変わります。需要家の敷地内、主に建物の屋根上に太陽光発電システムを設置して自家消費する方法や、敷地外の太陽光発電システムから電気を直接施設に供給する「フィジカルPPA」と呼ばれる方法や、環境価値証書を取引する「バーチャルPPA」という手法もあります。

 

オンサイトPPA

電力を使う設備の敷地内に太陽光設備を設置する方法

(例:企業ビルの屋上や小中学校や公共施設の屋上など)

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オフサイトPPA

電力需要地の敷地外の太陽光設備を設置して、発電した電力を相対契約で購入する形式

(例:電力会社が所有する再エネ電源由来の発電所から発電される電気を需要家が購入する契約を結ぶ)

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オンサイトPPA」、「オフサイトPPA」それぞれのメリットとは

PPAのメリット

太陽光発電(再生可能エネルギー)の導入コスト抑制が可能
固定資産(太陽光発電設備)を所有しないため、管理業務が削減可能

PPAにおいて、設備の所有権は第三者が持つため、導入・維持費用(設備・工事・メンテナンス費用)を需要家が支払う必要がありません。
需要家は太陽光発電設備を持たない代わりに、第三者が保有する太陽光発電設備で発電した電力に相当する金銭を一定の期間、第三者に支払いを行う必要があります。

 

オンサイトPPAのメリット

BCP対策

BCP(事業継続計画)において、電力を確保できることが重要になります。オンサイトPPAで屋根上に太陽光発電を設置した場合、容易に電力を確保することができるようになるため、BCP対策として有効な手段となります。

 

オフサイトPPAのメリット

屋根など、所有する設備に影響を及ぼすことがない

オンサイトPPAを計画した場合、太陽光設備を対象施設に直接つなぎぎこむため、停電を伴う工事が必要になる場合が多くあります。また、導入施設・設備によっては、設置するための技術的なハードルが存在する場合がありますが、オフサイトPPAではそのような影響がありません。

遊休地を所有していなくても、敷地面積に縛られることなく設備を導入できる

オンサイトPPAでは屋根や敷地面積により提供可能な再エネ電力量の上限ができるが、オフサイトPPAの場合は敷地外の発電所からの電力供給となるため、需要に合わせた供給が可能。更に追加性もある。

 

まとめ

大手を中心とする企業では近年再エネ由来の電力需要が高まり続けています。民間企業の屋根上設置(オンサイト)をメインに拡がったPPA方式での導入は公共設備の屋根上設置や各種オフサイト型の導入など様々な形式で今後も拡大し続けることは確実な状況です。

エクソルではNon-FIT発電所を複数の大手発電事業者に供給しています。需要家様が必要とする容量に合わせた開発が検討可能です。

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