太陽光発電に使う太陽電池の原材料「シリコン」は、
地球上に膨大な量で存在する砂や岩の中に多く含まれている
※参考文献
東京理科大学総合研究機構太陽光発電研究部門(2013)『図解入門よくわかる最新太陽電池の基本としくみ 』,株式会社秀和システム
今、最も普及しているシリコン太陽電池の原料は、その名のとおりシリコン(ケイ素、Si)です。地殻を構成する元素を多い順に並べると、酸素>シリコン>アルミニウム>鉄…となり、シリコンは2番目に多い元素です。多くのシリコンは酸素と化合した二酸化ケイ素(シリカ)という形で、砂や岩石の中に含まれています。これを分解して高純度のシリコンを取り出すことで、太陽電池の原料となります。 そのため、日本とアルジェリアの大学が、サハラ砂漠に太陽光発電システムを建設し、その電力を利用して砂から太陽電池を生産し、さらに砂漠へ設置して発電量を増やして他の地域にまで電力を広げていくという研究開発が行われていました。