住宅用(家庭用)太陽光発電システムを設置すると、毎月の光熱費を削減することができるだけでなく、余った電気を電力会社に売ることもできます。では、「初期費用」と「運用コスト」はどのくらかかるのでしょうか。
経済産業省の資料では、2017年の住宅屋根への設置費用の平均値は、36.4万円/kWとされています。4kW設置するなら145.6万円、6kW設置するなら218.4万円程になるということです。この平均値は新築住宅だと35.4万円/kW、既築住宅だと37.1万円/kWと、家を建てると同時に設置してしまう新築住宅の方が安くなります。設置費用は年々値下がりしていて、2012年の設置費用平均は46.5万円/kWなので、5年の間に1kWあたり約10万円も値下がりしています。ただし、経済産業省が示している価格は、あくまで平均値なので、設置する屋根の種類や傾斜角度など設置する屋根の条件によって大きく異なる場合があります。
運用に掛かるコストは、発電量の維持・安全性の確保という観点から、4年ごとに1回以上、専門業者によるメンテナンスが必要です。また、システムの一部を構成するパワーコンディショナについては、機器の特性上、20年間という期間で見ると1度は交換する必要があります。このようなメンテナンスの費用とパワーコンディショナの交換費用を太陽光発電の運用コストとみなし、20年間は稼働することを前提にすると、1kWあたり年間約3,000円、月々約250円が運用コストということになります。実際に必要となるのはメンテナンスを依頼するときやパワーコンディショナを交換するときになりますが、毎月少しずつ積み立てておくと良いかもしれません。
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