近年、電車の車窓から外を眺めると、屋根の上に太陽光発電を設置している家を見ることが多くなりました。太陽光発電を設置すると、日中は生活に必要な電力を自分で賄うことができ、余った電力は電力会社に買い取ってもらうことで収入が得られます。太陽光で発電するため、天候に左右されることがあり、悪天候の日は発電量が低下したり、夜間の発電はできませんが、足りない電力はこれまで通り電力会社から買うことができるので、日常生活に支障はありません。
このような生活に慣れてくると、住宅に設置した太陽光発電が一体いつまで動くのか、耐久年数はどのくらいあるのかが気になるところです。
住宅に設置された太陽光発電の耐用年数は、国税庁が「17年」と定めていますが、あくまで減価償却(会計処理)の目安となる年数です。実際に稼働する耐久年数(寿命)は、もっと長いものと考えられます。特に、太陽電池モジュール(ソーラーパネル)は、20~30年は持つといわれています。その理由として、太陽電池モジュール(ソーラーパネル)にモーターのような仕組みがないため、消耗や故障が少ないことが挙げられます。そのため、各メーカーの太陽光発電の出力に関する保証期間も25年が一般的になっています。一方、パワーコンディショナの耐久年数は10~15年といわれています。発電した電力を、自宅で使うことができるように、発電中は常に稼働しているため、太陽電池モジュールと比べると消耗が大きいからです。冷蔵庫や洗濯機など、身近な電化製品の一般的な寿命も同じくらいではないでしょうか。
実際に住宅屋根に設置されて発電している太陽光発電の例を見ると、すでに25年以上発電を続けているものがあります。日本で最初の住宅用太陽光発電と言われる、大阪府交野市内の「桑野太陽光発電所」は1992年8月に稼働してから、実に25年以上が経過しています。せっかく設置した太陽光発電、この桑野太陽光発電所のようにできるだけ長く安定的に発電を続けて欲しいものです。そのためには定期的なメンテナンスが効果的です。だからといって、ご自身の手で機器のメンテナンスを行おうとするのは思わぬ機器の故障をまねくばかりか、危険をともないますので絶対にやめてください。メンテナンスは専門業者にご依頼ください。
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