照明の間引きや空調温度の調整といった省エネ、太陽光発電などの創エネへの取り組みには、どんな効果があるのでしょうか?
使用していないフロアやスペースといった必要のない照明の消灯や、蛍光灯器具のランプを外して行う「間引き点灯」は、仕事や家事をするのに必要な照度や照明器具の安定器の有無などを確認した上で行うのであれば、基本的に費用をかけることなく手軽にできる省エネのひとつです。オフィスや公共施設、各家庭などで取り組まれています。
環境省によると、夏の冷房時の温度設定を1度高くすると、消費電力を約13%削減でき、冬の暖房時の温度設定を1度低くすると、約10%の削減になるという報告があります。現在、同省ではオフィスでできる節電のひとつとして、夏は28度、冬は20度の温度設定を推奨していますが、クールビズやウォームビズと同時に行えば、より快適に過ごすことができます。
生産設備や受変電設備といった投資に大きな費用がかかるものは、メンテナンスなども行いながら、できるだけ長く使用するのは大切なことです。しかし、さまざまな分野で環境負荷を考慮した設備が日進月歩で開発されており、長い目で見ると、省エネ性能の高い最新設備に更新することがコスト削減につながるケースもあります。
日常的に利用する設備や機器には、消費電力を意識しにくいものもあります。例えば、自動販売機やトイレの暖房温水便座などは、省エネ性能に優れた最新機器への変更、使わない時間帯に電源を切るなどの積み重ねで省エネにつなげることができます。
企業や家庭などで創エネを行う場合、最もポピュラーな方法が太陽光発電システムの導入です。発電時にCO2を排出しないため、環境貢献にもつながり、デッドスペースになりがちな建物の屋根上を有効活用できるメリットもあります。また、モニタリングなどによる発電量の「見える化」により、社員や家族の省エネ意識の向上も期待できます。
* 省エネルギー量は、原油換算で表示しております。
*《参考》一般社団法人省エネルギーセンター「省エネ診断事例」省エネ・節電ポータルサイトshindan-net.jp はコチラ