美里町は仙台市から40km ほどの宮城県北東部にありますが、東日本大震災の際には震度6強を記録し、様々な被害が発生しました。町内では人的被害、住宅被害だけでなく、10 日間ほど停電が発生する地域や、長いところでは1か月程度断水するといった被害も発生し、 町民の皆さまにとってつらい状況が続きました。
私たちは、このような有事の際に、町民の皆さまに少しでも安全・安心をご提供できるよう、防災機能の強化に取り組んでいます。この度、当町が管理する複数の施設に太陽光発電システムと蓄電池システムを導入したのも、その一環です。設置した施設はいずれも避難所として使用する建物なので、蓄電池システムにより、停電した場合でも24 時間電気が使える環境を整えました。
町民の皆さまにとって安全・安心な避難所があるということはお金では測れない価値がありますし、実際に省エネ、それにともなう固定費削減にもつながっていますので、設備投資に見合った効果があると感じています。
省エネについては、電気使用量が目に見えるようになったことで、施設管理者の意識が変わりました。どこの自治体も同じだと思うのですが、省エネを心がけても月末に請求書を受け取って初めて、電気使用量が多かった少なかったの結果が分かります。それが見える化されたことで日々の運用改善が図れるので、デマンドまで意識して省エネに取り組めるようになりました。
「美里町ゼロカーボンシティ宣言」のもと、2050 年に向けて一歩ずつ進めていきます。取り組みを町全体に広げるには、町民の皆さまのご理解とご協力なくしては実現できません。そのために、私たちが模範となるような取り組みを実行しなければなりません。
また、国がゼロカーボンを進めていくために、様々な事業を立ち上げることが予想されますので、そのような事業も積極的に活用しながら、出来ることから着実に行いたいと思います。
さらに詳しい内容は、パンフレットをご覧ください。
宮城県美里町 導入インタビュー