太陽光発電システムの設計・建設・メンテナンスを全国に提供する株式会社エクソル(代表取締役社長:鈴木 伸一、本社:京都市中京区)では、2023年9月に開催された国内最大の太陽光発電に関する展示会「PV EXPO 秋」において、太陽光発電所の評価制度やリパワリングなどのセカンダリービジネスに関する問い合わせが、2023年3月開催の「PV EXPO 春」と比較して2倍以上に増加しました。また、太陽光発電所の評価制度「XSOL SOLAR STAR制度」のWEBページは、半期(6か月間)ごとの数値で過去最高値を更新するペースでアクセス数が増加しています。
FIT制度開始から11年、機器交換等の時期を迎える太陽光発電所が多数存在
2012年7月、太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーの導入を加速度的に進めるために、再生可能エネルギーで発電した電気を、国が定める価格で一定期間、電気事業者が買い取ることを義務付けるFIT制度(固定価格買取制度)が始まりました。制度初期に導入された発電所は現在稼働から10年を超える中で、多数の発電事業者がパワーコンディショナなどの機器交換を検討しています。また、稼働10年を機に発電所を売却しようとする事業者も少なくありません。こうした状況で発電事業者は、機器を交換して発電事業を継続するにしても、発電所の売却をするにしても、まずは保有する発電所がどのような状態なのかを確認したいという意向が強いことから、太陽光発電所のセカンダリービジネスは、リパワリングや評価制度を中心に隆盛の時を迎えようとしています。
太陽光発電所の評価制度やリパワリングに関する問い合わせが2倍以上に
そんな中、20年以上全国にあらゆる規模の太陽光発電システムを提供する当社では、2023年9月に開催された国内最大の太陽光発電に関する展示会「PV EXPO 秋」において、太陽光発電所の評価制度やリパワリングなどのセカンダリービジネスに関する問い合わせが、2023年3月開催の「PV EXPO 春」と比較して2倍以上に増加しました。
問い合わせの内容としては、「パワーコンディショナのリパワリングを検討したい」、「太陽光発電所の評価制度『XSOL SOLAR STAR制度』について聞きたい」など、機器の交換や太陽光発電所の状態を確認したいという方が多くなっています。こうした状況から、エクソルのホームページにある「XSOL SOLAR STAR制度」のWEBページのアクセス数は、半期(6か月間)ごとの数値で過去最高値を更新するペースで増加しています。
100以上の項目で太陽光発電所を査定する「XSOL SOLAR STAR制度」
「XSOL SOLAR STAR 制度」は、太陽光発電所の価値を審査・評価する制度です。基本項目と査定評価項目という2つの軸で審査して太陽光発電所を評価、査定価格を算出します。
基本項目は「設備」「施工」「土地」「法的DD(デューデリジェンス)」「地域への告知」「ハザード」の6項目。基本項目のうち一つでも基準を満たすことができなかった場合は、売買を推奨しない発電所ということで査定評価の対象外となります。
基準をすべて満たすことができた発電所は、長期安定稼働性(発電所が長期にわたって安定稼働することが見込めるか)と発電効率により査定を行います。最終的に、各項目の評価を掛け合わせて発電所を5段階にランク付けします。
この制度を利用することにより、すでに稼働している太陽光発電所であれば、現在の状態や価値を把握できるので、必要に応じてリパワリングを行うなど、発電所の改善、価値向上を図れます。
発電所の架台強度の確認イメージ
今後の展開
エクソルでは今年6月に、「XSOL SOLAR STAR制度」において、株式会社CO2OS(代表取締役社長:髙山 美貴、本社:東京都港区)、一般社団法人日本資産評価士協会(代表理事:若山 和夫、所在地:東京都渋谷区)と協業し、全国の太陽光発電所を評価・是正できる体制を確立し、地域にとって安全・安心な太陽光発電システムの普及を目指しています。
さらに、発電事業者を中心にリパワリングや評価制度に関する関心が高まっていることから、2023年10月18日には「高圧/特高事業者向け 太陽光発電運用セミナー」を東京都内「シャングリ・ラ東京」で13時から開催するなど、太陽光発電所の運用に必要な情報発信を行ってまいります。
セミナー詳細:SOLAR JOURNAL公式サイト https://solarjournal.jp/event/50564/
報道用資料
太陽光発電所のセカンダリービジネスに関する問い合わせが2倍
FITから11年、発電所のリパワリングや評価制度への関心高まる(PDF:649KB)