当社では、公共施設や工場・商業施設など陸屋根(屋上屋根)形状の施設に太陽光発電システムを設置する件数が増加する中で、高い安全性が要求される防災施設への対応や、強風が発生する地域や高層階にも設置が可能となる「陸屋根用アンカー固定架台」を開発し、2023年1月19日より販売を開始いたします。
1.本製品の開発及び販売の背景と狙い
カーボンニュートラルへの対応や電気代高騰、自家消費型太陽光発電システムが堅調
2020年10月に日本政府が2050 年までのカーボンニュートラルを目指す宣言を発表されたことで、東京都・京都市・横浜市を始めとする823自治体が「2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロ」を表明(2022年12月28日時点)しています。そのため、各自治体の所有する公共施設などの敷地や屋根に太陽光発電システムを設置し、発電した電気を自身の施設で使用する「自家消費型太陽光発電システム」の導入が急速に進んでいます。
また、ロシアによるウクライナ侵略に端を発したエネルギーの供給が不安定な状況となり、国内においては各電力会社が値上げを発表するなど、終わりの見えない電気代の高騰が続いています。このような状況で、工場や商業施設など日中に電気を多く使用する施設に自家消費型太陽光発電システムを導入し、電気代の削減を進める法人が増えています。
高い安全性が要求される防災施設、強風地域、高層階でも設置したいという相談が多数
そのため、当社がご提供する陸屋根専用のオリジナル製品で屋根に穴をあけずに太陽光発電システムを設置出来る「X-3」に関するお問い合わせが前期比約7倍と急増しています。その中で、「公共施設という特性上、安全性を高めたい」というご要望や、「強風地域、高層階で一度は諦めたが設置出来ないか」などのご相談が多く寄せられています。
2.本製品のメリット
極限まで高めた安全性、高層階への設置にも対応
そこで当社が開発したのが「陸屋根用アンカー固定架台」です。「インサートロック方式(特許第7089880号)」により太陽電池モジュールとレールを固定し、屋根に直接アンカー基礎を打ち込んで設置することで、極限まで安全性を高めました。
また、より高い建物にも対応できるようになり、最大で60m(マンション20階相当)の高さでも太陽光発電システムを設置することができるようになりました。
条件を満たせば、屋根に穴をあけても防水メーカー保証が発行できる
屋根に打ち込むアンカー基礎の部分を、当社指定メーカーのアンカー基礎に変更した上で指定防水メーカーの防水仕様の工事とセットで行うなど条件を満たせば、屋根に穴をあけても、防水メーカー保証を受けることができます。
報道用資料
屋根に穴をあけても防水保証! 最大60mの高さまで設置可能な太陽光発電システムの「陸屋根用アンカー固定架台」を販売開始(PDF)